逆縁「子供の死」

地蔵さん
お地蔵様

昔、ある国のお殿様に姫が誕生しました

お殿様は大喜びで物外(もつがい)という和尚に

「姫が生まれた、姫が生まれた、

おい物外!

このめでたい時に一筆書いてくれ」と依頼する

物外が持ってきたものが

 じじ死ぬ
ばば死ぬ
父死ぬ
母死ぬ
子死ぬ
孫死ぬ

と書いてお殿様に献上すると、お殿様は大激怒

「このめでたい時になんてこと書いてくるのじゃ、わしはこの反対を書いて欲しかったのじゃ」とお叱りになります

物外和尚は、言われた通り

孫死ぬ
子死ぬ
母死ぬ
父死ぬ
ばば死ぬ
じじ死ぬ

と反対を書いて献上されました。もうお分かりのことと思いますが、

順番に死んでいくことが、何て幸せなんでしょうか?

何てありがたい事でしょうか?

この順番が一つ違っただけで、我が子が先に亡くなるなどこんな辛く悲しいことはございません。

娘を亡くしたからのご相談

ちょうど昨日、娘さんを亡くしたと相談の方が栃木県からお見えくださいました

栃木県には、私が兼務住職をしている尊星王院がございますとお伝えしたのですが、直接会って話がしたいと、東京 本寿院にお越しになりました。

話を伺うとお亡くなりになった娘さまには、まだ小学校に入ったばかりの娘さんがおられるとのこと。

娘を失った母の悲しみ

母を失った娘さんの悲しみ

想像できない深い哀しみの中で、何て声をかければいいのか?

どうすることも出来ません。

お釈迦様でも、死んでしまった方を生き返らせることは出来ません。

亡くなった方を、そのまま愛していく

私はつちぼとけ教室を主催しており、約6万体の仏様を作らせて頂きました。

その中には、子供を失った悲しみの中仏と向き合い造仏されたケースも多くあります。

「悲しいね。辛いね」と悲しみの声を聞くしかありません。

まずは、娘さんのために祈りましょう。

しっかりと戒名を授かり、仏様に託して祈りましょう。

必ずや、仏様に導かれ仏様の世界に往生しています

そして、祈った後は、娘さんのことよく思い出してあげてください。

娘さんの気持ちをよく考えてみてください。

縁があってお腹に宿ってくれました。

縁があって仏の子供を授かりました。

死んだからおしまい。ではありません。

死んだ娘さんを、死んだ姿のまま、愛し続けてください。

娘さんの喜ぶこと。娘さんの願っていること。娘さんの言いたいこと。

しっかりと向き合ってください。

不生不滅 (産まれることも滅することもない。)

今までも娘であり、これからも娘であります。

悲しみの真っ只中にいる今、すぐには理解できないでしょう。

今はただただ、一つ一つご供養してまいりましょう。

戒名を御授けし、本位牌を造立し、49日法要を迎える

先祖の仲間入りをした娘さんを、お盆に迎えてあげてください

お墓に納骨しないと成仏できないのでしょうか?

「遺骨は、納骨しないと成仏できないのでしょうか?」という質問がありました。

大丈夫です。

戒名を授かることが成仏することであり、納骨ではありません。

お孫さんが、大きくなった時に考えられたら良いのではないでしょうか?

しばらくは、ご自宅で一緒に御過ごしになってください。とお伝えすると

「とても安心しました。娘のお骨をそばに置いておきたいのです」

とおっしゃっておられました。

遺骨はいつ?納骨すれば良いのか?

お墓のある方は、四十九日法要後に納骨されるのが一般的です。

しかし、茨城県に法要に伺った時、火葬後すぐに納骨したケースもありました

地域性にもよりますね。

お墓は、いつ?納骨しなければならないという決まりはございません。

私は、気のすまれるまで、ご自宅で手元供養なさってあげてくださいとお伝えしております。

お骨仏の申し込み方で、伴侶が亡くなり、いずれ自分が亡くなったときに伴侶と共に御骨仏に納骨したいと言う方もあります。

ご自宅に伺ったときに、御遺骨をダイニングのソファに置いて一緒に食事をしていると言う方もありました。

手元で供養されることは、決して悪事ではなく、問題ございません。

お骨に執着をしても救われない

一つ言うのであれば、お骨に執着をしても遺族の心は晴れないと言う事です。

いつまでも、自分の力で供養してあげないと救われない。やってあげないといけない。と考える方があるのです。

自分が線香・花・蝋燭・供物を絶やさず、世話をしていく。

私は、いずれかの時間が過ぎたときに

仏様に、お任せする。

戒名を授かることは、仏弟子となることです。

そして、先祖の仲間入りをして、年に2回お盆と正月に帰ってくる

決して遠いところに行ったのではなく、極めて楽で美しい仏の世界

極楽浄土から私たちを見守っていてくださる。

そして、私たちもいずれあの世に帰っていく。

そう思えたときに、感謝の手を合わせることができると思います。

なを、あの世に行くときには、「お土産」を忘れないようにしてくださいね

あの世への土産

あの世への土産は、羊羹や饅頭ではありません。

この世で体験した、苦しみ悲しみ、喜び、楽しみ この世で味わった思い出話を持ってあの世で語り合ってくださいね。