戒名を自分で付ける7院号編

院号とはお寺を建てたという意味です。

樹木葬

天皇陛下が建てたお寺が院号になった

院号の始まりは、嵯峨院・冷泉院など天皇陛下がお寺を建てたという意味です。

足利尊氏は、等持院というお寺を建立しました

天皇陛下より一歩下がってという意味で「等持院殿」と院殿号を付けました

武田信玄は、「恵林寺」というお寺を建てました。恵林寺殿機山玄公大居士

西郷隆盛は、「南洲寺」というお寺を建てました。南州寺殿威徳隆盛大居士

織田信長は、「総見院」というお寺を建てました。総見院殿贈大相国一品泰巌大居士

このように、武将は、一歩下がって殿を付けたのですが、いつの間にか、院殿大居士が最上級の戒名となりました。

そういう意味では、歴史って面白いものですね。時代共に考え方がわかってきます。

お寺を建てるというのはどれだけ大変な事か?

想像しただけでもわかるように、近所のお寺を見渡しても、数億円はくだりませんね。

広大な敷地面積と、山門・本堂・庫裏 大きなお寺ですともっとあります。

しかしながら、現在で数億円もの浄財を寄付してお寺を建てる方はありませんね。

現在では、お寺を建てるより修繕に使う

お寺は、立派であればあるほど、修繕も大変な費用がかかります

私が生まれ育ったお寺は、重要文化財の指定がありました。

しかし、古ければ古いほど、修繕には、膨大な数億円単位の費用がかかってきます

これを、檀家さんたち皆さんで負担するのですね。

お寺が雨漏りや地震・台風など、災害もございます。

住職個人の家であれば、住職がなおして当然でしょうが、お寺は誰のものでしょうか?

檀家さんたち皆さんのお寺ですね。

皆さんが協力して、お寺を管理護持していく。

とても大切な事です。

戒名は平等

戒名は、すべて平等です。

しかし、戒名のランクを分けるのは、お寺はけしからん。という声もあります。

皆さんのお寺 それを、1000万円寄付して修繕した檀家と、500円しか修繕費を負担していない檀家。

これを、同じ院号居士でお授けすれば、平等になるでしょうか?

お寺にどれだけ帰依し、寄付をしてきたか?その感謝の現れが、院号料ですね

ですから、檀家の方は、そのような事をよくわかっておられるので、不平不満を言われる方はないのです。

檀家でない。公園墓地や散骨 しかし、良い戒名が欲しい。お寺に何も貢献していない

しかし、良い戒名が欲しいとなると・・・

如何でしょうか?

戒名は、商品でもなく、定価でもありません。

大変複雑な関係性があります。

檀家でない方は、その事を理解して、どうしていけばいいのか?

この機会に、戒名とは?仏教とは?よくお考えいただければ幸いです。

お寺は、個人のものではなく社会のためのものです

戒名って高い?安い?
日新報道刊 「戒名って高い?安い?」

院号料は、菩提寺のお寺のために使ってくださいと寄付をするもの

その上で、あなたが院号を付けるならば、貴方は、どんなお寺を建てますか?

世の中のためになるお寺

どんな名前にしますか?

お寺の寺格

お寺には、寺格があります

〇〇軒・〇〇庵・〇〇寺・〇〇坊

など、お寺の格式によって名前も違ってきます。

貴方のお寺の格式は、どうでしょうか?

大上級なセレブなお寺?それとも、庶民派?

そんな、寺格を見るには、様々お寺を見渡してみてください。

誰が、そのお寺を作ったのか?庇護したのか?

大本山なのか?総本山なのか?末寺なのか?

戒名の院号を考えるうえで、近所のお寺の成り立ちや歴史を考えてみるのも面白いものです

宗派による戒名に違い

宗派による違いは、どのお経からその文字を頂いてくるか?

浄土宗・浄土真宗であれば、浄土教

真言宗であれば、理趣経

日蓮宗であれば、法華経

でも、天台宗であれば、全部といっても良いでしょう?

なぜなら真言宗を除くほとんどの宗派は、天台宗比叡山から分かれて行くのです。

仏教は一つ。お釈迦様に始まります。どの教えでも、すべてお釈迦様の教えですね

それが、宗派の特徴となります。

最重要事項「ふりがな」

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写真は、ラーメン次郎さんの考えた戒名です。(ラーメン次郎さんの戒名

弐郎院野菜辛目大蒜脂増居士

じろういんやさいからめにんにくましあぶらましこじ

最後は、戒名のふりがなが大切です

例えば、晋真伸心信士「しんしんしんしんしんじ」となりますね。

同じ語呂の文字を使用しないという事です。

また、雲黒斎居士と立川談志さんは、ご自分で付けられました。

「うんこくさいこじ」 ウンコ臭い・・・

これでは、一周忌や三回忌など出来ませんね。

もじ・ごろ・よみじゅん これらの事に注意が必要です

戒名には、年齢が関係する

戒名には、その方の年齢や悟りの境地が表現されます。

青年というように、20代で亡くなった方には「青雲」と授ける事はあります。

しかし、90歳を超えた、天寿を全うした方に「青雲」では、付けてはいけないという決まりがあるわけではありませんが、おかしいと考えます。

「夢」「緑」など、若さや希望をあらわす文字には青年がふさわしく

人生を全うした方が、最期まで夢を追い続けた戒名では、おかしく、それなりの文字がふさわしいと考えます。

末代どころか、数百年続いていきます。あった事のない子孫が、誇りを持てる戒名がふさわしく、子孫に笑われないようにしなければなりませんね。

戒名とは、文字ではありません。

戒名とは、文字ではなく、「戒律を授かる」ものであります。

どうぞ、お知り合いの和尚さんから授かってください

それで初めて「戒名」となります

お葬式の時、自分で戒名を付けていました

という方がありました。そうすると、お坊さんはこのようにお答えになります

「わかりました。この戒名でお授けしましょう。」

ですから、自分で付けて戒名は使っていただけますが、和尚様からあらためて授かる事であり、無料になるわけではありません。

当然のことですね。

戒名を付けるものではなく、授かるものです

それは、文字を頂くのではなく、戒律を授かる事です。

ご自分のつけた戒名では、戒名になりません。

ご自分の付けた戒名を使ってもらいたいのか?

戒名料を払いたくないのか?

後者であれば、知り合いの和尚様から生前のうちにお授かりになってくださいね

それが、とても大切な事でございます。ありがとうございました。