渡哲也さんの戒名は生前戒名

渡さんの戒名は「萬修院泰然自道居士」

 

渡哲也さんの戒名

渡さんは出身地の兵庫県淡路市の高雄山観音寺から2000年2月29日に法名「萬修院泰然自道居士(まんしゅういんたいぜんじどうこじ)」を授かられました。

高雄山観音寺には元々渡瀬家(渡さんの本名)の墓がありました

渡さんは10年ほど前に都内に菩提(ぼだい)寺を移されましたが、お墓参りや法要の際などにこの寺に通っておられました。

法名は前住職(2020年3月遷化)がお授けになったそうです。

法名については

「何ごとにも動じず、広い心で相手に接し、誰からも愛され頼られる。俳優としていろいろな役をこなして自分の道を進んだ、という意味ではないかと現住職談」

戒名とは、本来生前に授かるべきものです。

しかしながら、亡くなってから授かるのが一般的になりました。

私が、授けたわけではありませんが、戒名について少しだけ解説(独り言)します。

戒名「自道」

まず、戒名は「自道(じどう)」です。戒名は、宗派に関係なく、すべてこの2文字です。

本名の「道彦」から「道」の字が記されているそうです。

かっこいい戒名ですね。自分の道を歩みたいと思っても、なかなか出来ません。

まさに、自分の道を歩んでこられた方であることは、ご承知の通りです。

何ごとにも動じないという意味でしょう。

位号は、「居士号」

位号とは、その方の年齢に比例する場合があります。

インドの語源では、居を構えて住んでおられた、長老という意味があります。

60歳以上がふさわしいと考えます

道号は「泰然」

次に「泰然」たいぜんというのが道号です。たいねんとも読めます

泰とは、「ゆたか」とか「大きい」とか「やすらか」「ゆとり」という意味があります。安泰とかに使われますね

然とは、「そのまま」という意味があります。

この道号にはその方の人柄が表現される場合が多くあります。

まさに、広い心でそのまま自然な感じで相手に接してこられた。

泰然とは、落ち着いていて物事に驚かないさまでもあります

最後に院号 萬修院

最後に院号です。院号とは、その方の生き様ややってきたことがあらわされる場合があります。

萬とは、「よろず」とか「たくさんの」とか「みちる」という意味ですね。

まさに役者として様々な役をこなし、修めてこられました。

 

素晴らしい戒名です。

渡哲也さんとは、テレビでしか拝見したことはありませんが、

まさにピッタリな戒名であると考えます。

生前戒名を授かる

そして何よりも生前に戒名を授かっておられたことは、素晴らしいことです。

戒名を授かり、仏弟子として人生を歩む。

20年前に生前戒名を授けり、仏弟子として、何よりもご本人が自分の戒名を知っていることで、どれほど安心されたことでしょうか。

(戒名は、文字ではなくその方の生き様や生き方が表れています。あくまで、第三者の勝手な解釈の元お話しさせていただきました。)

 

渡哲也さんプロフィール

1941(昭和16)年12月28日生まれ。兵庫県出身。65年、日活に入社し、映画「あばれ騎士道」の主役で俳優デビュー。71年7月公開の映画「関東破門状」を最後に日活を退社し、同年10月、石原プロモーションに入社。76年、映画「やくざの墓場 くちなしの花」でブルーリボン主演男優賞を受賞。歌手としても活躍し、74年にNHK紅白歌合戦に初出場し、代表曲「くちなしの花」を歌唱した。2005年には紫綬褒章、13年に旭日小綬章を受章。17年に死去した俳優、渡瀬恒彦さん(享年72)は実弟。180センチ。